今米国との経済交渉がヤマ場を迎えようとしています。120年前の日露戦争で、ロシアとの講和条約成立に奮闘した小村寿太郎という外相がいました。旅順攻略や日本海海戦に勝利した日本でしたが、小村は樺太北部と賠償金の放棄を決断し交渉を成立させました。戦勝国なのに賠償金も取れないと国民の不満や憤りは頂点に達します。命の危険にさらされた小村ですが、交渉成立で戦争は終結し多くの国民の命は守られ産業も復興していきます。一時の損得に振り回されない外交の重さや厳しさを感じます。
朝晩まだ肌寒いですが、新緑の季節です。