社長コラム
台風
2016-10-03
6月の技術発表会で東京にある国立西洋美術館(1959年)の話がありました。7月に世界遺産に指定されましたが、建設当時、設計者のル・コルビュジェの下で働いた日本人の一人が吉阪隆正という建築家です。吉阪の代表作のひとつが島根県内に今でも現存する江津市庁舎(1961年)です。伝統的な建築から近代建築へと導いたコルビュジェの薫陶を受けた吉阪の思いが伝わってきます。
シーズン後半になって次々と台風が日本列島を襲っています。現在猛烈な台風18号が接近中で、予報では日本海に進路をとるようです。思い出すのは平成3年の19号です。この台風も日本海にコースをとりました。風速50メートル以上の暴風が吹き荒れ、日本海側に甚大な被害を生じさせました。斐川町でもあちこちで住宅の屋根瓦が吹き飛んだり、窓ガラスが破損したりしていました。屋根そのものが吹き飛ばされたところもありました。
今後の進路には十分注意し、接近する前に安全対策をとるようお願いします。江津市庁舎は1961年以来、台風の暴風や大雨、地震等に耐えてきていますが、備えがあってのことです。